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だらだらつれづれと。
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本気でキリがない
本気でいい記事なので一部引用
引用ここから 重症認知症にこの薬はいらない 認知症患者の臨床は医療だけでなく介護も関係し、方針決定の問題など現場で迷うことも多いと思います。ましてや、重度となるとなおさらです。N Engl J Med(2015; 372: 2533-2540)に重度認知症(Advanced dementia)の総説がありました。いったい、米国では重度認知症患者にどのように対処しているのだろうと思い大変興味深く読みました。この総説で私が最も驚いたのは次の3点です。 経管栄養は観察研究で利点はなく推奨できない(やると褥創悪化、肺炎起こす)! 認知症で向精神薬を投与すると死亡リスクが増加する! 重度認知症で不適切な投薬の代表例はコリンエステラーゼ阻害薬(抗ChE剤)、メマンチン(商品名メマリー®)、スタチン系薬 なお、抗ChE剤とはドネペジル(商品名アリセプト®)、リバスチグミン(イクセロン®)、ガランタミン(レミニール®)、そして高齢者の神経因性膀胱で出されるジスチグミン(ウブレチド®)などのことです。 1.重度認知症の三大合併症:食事の問題、発熱、肺炎! 重度認知症で最も多い三大合併症は、食事の問題(86%)、発熱(53%)、肺炎(41%)です。重度認知症患者の初診では、代理人(proxy)に次の3点を話せとのことです。 認知症は治りません 今後、1)食事の問題、2)発熱、3)感染症(特に肺炎と尿路感染)が出てきます 以前の患者本人の指示、意向がありますか? そして患者本人の指示がなければ代理人が患者の主義に沿う形で方針を決定します。肺炎なら治療は次の3択です。 苦しまぬようにだけする「comfort only(肺炎なら解熱薬、酸素のみ)」 「抗菌薬投与まで」は行う 延命(呼吸器使用)する 肺炎に対し抗菌薬投与はCASCADE研究で「重度認知症の肺炎に抗菌薬投与で平均273日寿命が延びる」とのことで延命だけが目的なら抗菌薬使用は合理的です。 前向き研究では代理人の90%以上はゴールを 「苦しまない、comfort only」としたそうです。 また悪化した場合、施設から病院への入院をさせるかどうかも決めておきます。入院を希望しない(a do-not-hospitalize order)ならその意向に沿います。 2.経管栄養か食事介助か? 以前、川崎市立多摩市民病院でデンマークの介護関係の方を招いての講演がありました。 私が「日本では寝たきり老人にPEG(胃瘻)造設はよくありますが、デンマークではいかがですか?」とお聞きしたところ 「絶対ありえない」とのことでした。 この総説でも、重度認知症の患者に対してはhand feeding (食事介助)か、tube feeding(経管栄養)かの選択はありますが、PEGについては一言も書いてありませんでした。 食事介助は、患者は快適であり、味を楽しめ、また介助者と交流できる利点があります。 大変驚いたのは、この総説では「経管栄養は観察研究で利点はなく推奨できない」としていることです。 重度認知症で経管栄養をしても生存率は改善せず、新たな褥創発生が多く、褥創治癒も遅れるというのです。これは経管栄養をするには身体拘束、薬物使用などの抑制が必要になるためで、これが褥創を起こすわけです。またチューブの閉塞、チューブ外しでER受診が増えるし、誤嚥性肺炎も多いというのです。 ノースカロライナの24施設、256患者と代理人のトライアルでほとんどの代理人は食事介助を選択し経管栄養はごくまれだったとのことです。 3.感染の問題 この総説によると362施設で、1年間で患者の3分の2は肺炎か尿路感染を起こし、重度認知症の半数は最後の2週間で肺炎の診断を受けたとのことです。 CASCADE研究で重度認知症の肺炎は抗菌薬で平均273日寿命が延び、延命が目的なら抗菌薬使用は合理的です。また無症候性の細菌尿は治療すべきではありません。 4.病院、ホスピスへ入院させるか否か 入院を避けるのに最も鍵となる因子は 「入院拒否の意思表示」(a do-not-hospitalize order)です。入院で意味があるのは大腿骨近位部骨折の手術くらいです。 重度認知症患者の3分の1は最期の数週に、呼吸困難、興奮(agitation)、誤嚥があります。興奮のほとんどは非薬物的に対処可能で、向精神薬は無効のことが多いそうです。大変驚いたのは、2005年のmetaanalysisで「認知症で向精神薬を投与すると死亡リスクが増加する」ことが明らかになったという点です。このため、米食品医薬品局は認知症での向精神薬添付文書で同薬使用に警告を出しました。 5.認知症患者で効果のない薬剤を中止せよ! この総説では、認知症で効果の明らかでない薬剤はcomfortのために中止すべきである、としています。重度認知症患者で利益不明な薬剤の投薬が36%を占めました。 処方が不適切な薬剤の代表例は抗ChE剤(36%)、メマリー(25%)、スタチン系薬(22%)の3つです。 抗ChE剤とはアセチルコリン分解を抑制するアルツハイマー治療薬のアリセプト、イクセロン、レミニール、そして高齢者の神経因性膀胱で出されるウブレチドなどです。これらの認知症薬は軽症の認知症に使うものであって重度認知症患者で抗ChE剤やメマリーの利点のデータはありません! 引用ここまで 引用元:https://ptweb.jp/article/2016/161118001486/ 実際問題いらない薬とかそういうのが多いと思う。 本気でそう思う。 つーか、胃婁している人、高齢者が多いというか 高齢者率が高すぎる現状を何とかしてほしいw PR コメントを投稿する
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